企業のウェブサイトを見ていると、お客様サポートの連絡先として電話番号やメールアドレスが記載されていることがよくあります。
その際、「お問い合わせ」と「お問合せ」という表記に出会うことがあります。
どちらも一般的に使用されており、文書やウェブサイトを作成する際にどちらを使うか迷うことがあります。
正しい使い分けについて調べてみました。
今回は、「お問い合わせ」と「お問合せ」のどちらが正式な表記なのか、そしてその違いについて詳しく紹介します。
「お問い合わせ」と「お問合せ」の正式な使い方
「お問い合わせ」と「お問合せ」の主な違いは表記の形式にあります。
「お問い合わせ」は国が定める送り仮名のルールに従っていますが、「お問合せ」は公式文書で送り仮名を省略する形式としても認められています。
これは形式上の違いであり、どちらも問い合わせの丁寧な表現として使われています。
通常は「お問い合わせ」が一般的ですが、公用文書では読みやすさや誤読を防ぐために送り仮名を省略することがあり、「お問合せ」が使われることも多いです。
しかし、企業のウェブサイトでは「お問い合わせ」がよく使われますが、「お問合せ」も間違いではありません。
送り仮名を省略する他の例としては以下があります。
- 入れ替え → 入替え
- 明け渡し → 明渡し
- 届け出 → 届出
- 取り扱い → 取扱い
- 払い戻し → 払戻し
これらは公用文書の記載を簡略化し、誤読を防ぐためによく使われます。
「お問い合わせ」と「お問合せ」の使用法
「お問い合わせ」と「お問合せ」は、どちらも「問い合わせ」の丁寧な表現として使われます。
例えば、「お問い合わせはこちら」や「お問合せ窓口」などのフレーズで、企業が顧客の問い合わせを受ける際によく用いられます。
また、会話やメール交換では「お問い合わせください」や「お問い合わせいただきありがとうございます」といった表現が一般的です。
メールでは正式な表現として「お問い合わせ」が使われることが多く、一方で「お問合せ」は送り仮名を省略した形式で公用文に適しています。
- この度は、弊社商品Aについてお問い合わせいただき、ありがとうございます。
- ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
- お問い合わせを受け付けました。3営業日以内に返信いたしますので、しばらくお待ちください。
- お客様お問合せセンターの営業時間を変更いたします。
- 戸籍・住民票・印鑑登録に関するお問合せ窓口
「お問い合わせ」と「お問合せ」の類義語
「お問い合わせ」と「お問合せ」の類義語としては、以下のような表現があります。
- ご質問
- ご照会
- ご相談
- ご連絡
- お聞き合わせ
- ご意見
- ご指摘
- ご要望
- ご感想
- ご用命
これらの表現も「ご」を付けることで、顧客からの問い合わせや意見への丁寧な対応を示しています。
まとめ
「お問い合わせ」は送り仮名を正しく使用した表記で、「お問合せ」は公用文での省略形です。
どちらの表記も間違いではなく、使用する文脈に応じて選ぶことができます。
文書やウェブサイト内での表記は一貫性を持たせることで、視認性と一貫性が保たれます。
以上のポイントを踏まえてご使用ください。