「遵守」か「順守」か、迷ったときの選び方!

「遵守」か「順守」か、迷ったときの選び方!

「遵守」と「順守」は、見た目が異なるだけで意味は全く同じです。

「遵守」は元の正式な漢字を用いた表記であり、「順守」はその代替表記として使われています。

公式の文書や法律文書では主に「遵守」の表記が採用されることが多いです。

したがって、どちらを使用するか迷ったときは「遵守」を選ぶことがおすすめです。

遵守(じゅんしゅ):標準的な表記で、規則や法律の遵守を意味します。
順守(じゅんしゅ):「遵守」の別表記で、1954年に一時的に「遵」の使用が見直された際に生まれた表記です。

「遵守」と「順守」の選び方についての詳細は、このページの下部でさらに解説していますので、ぜひご覧ください。

目次

「遵守」と「順守」—似た表現、異なる背景!

昔は「じゅんしゅ」と言えば「遵守」のみを指していました。

しかし1954年、当用漢字表の見直しの際、「遵」の削除が検討され、この提案に伴い、メディアや新聞は「遵守」の代わりに「順守」を使用するようになりました。

提案された削除が最終的には行われなかったため、「遵守」と「順守」は共に使用されることとなり、現在に至っています。

これらは意味は同じですが、由来にはわずかな違いが存在します。

「遵守」と「順守」の使い分け方

「遵守」と「順守」はどちらも正しい表現であり、辞書でも同義語として記載されています。

それでも、使用する文脈に応じた使い分けが一般的です。

「遵守」はその歴史的な背景から公式文書、ビジネス文書、教科書などで頻繁に用いられます

一方で、「順守」は新聞や雑誌、その他のメディアでよく使われます。

使い分け例

遵守:公式文書、ビジネス関連の契約書、教科書で主に使用
順守:新聞、雑誌やその他のメディアで主に使用

「遵守」と「順守」、意味と読みが同じ用語解説

読み方

遵守:じゅんしゅ
順守:じゅんしゅ

意味

遵守:法律や規則を守ること
順守:同じく、法律や規則を遵守すること

読み方

「遵守」の「遵」という字は「尊敬」の「尊」に似ており、時折「そんしゅ」と誤読されることがあります。

しかし、正しい読み方は「じゅんしゅ」です

「遵」は常用漢字で、正確には「じゅん」と読みます。誤読を避け、正しい読み方を心がけましょう。

正しい読み方:じゅんしゅ
誤った読み方:そんしゅ(不適切)

まとめ

「遵守」と「順守」は読み方が同じで意味も同じですが、使われる漢字が異なります。

「遵守」は元々の公式な表記であり、「順守」はその代用表記として用いられています。

どちらの表記も間違いではないものの、公用文書や法律、教科書などでは主に「遵守」が用いられることが多いです。

どちらを使うか迷った際は、「遵守」を選ぶと良いでしょう。

違いと使用の目安

「遵守」は、伝統的に法律や規則を守るという意味で使用されます。
「順守」も法律や規則を守ることを指しますが、1954年に「遵」の漢字が廃止の検討を受けた時に登場した表記です。最終的には「遵」が残り、現在では「順守」も広く使われるようになりました。

選び方に迷ったときは、より歴史的な背景を持つ「遵守」を使用することをお勧めします。

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